輝く星は涙する。
黒い空。
果てしない闇。
星が、散り散り輝きだす。
空ろな囁きが空を駆けて、涙の麓に。
指先に落ちる一つの欠片。
眩いばかりのその欠片は
果てしない闇。
星が、散り散り輝きだす。
空ろな囁きが空を駆けて、涙の麓に。
指先に落ちる一つの欠片。
眩いばかりのその欠片は
徐々に輝きを失う星の涙。
黒くなり、元の闇へと砕け散り。
いつかまた、輝き夜空を彩る。
消えないで。
泣かないで。
僕の声が届くなら。
流れる涙を僕にください。
輝く君の欠片を。
今日も星は見えなかった。
声も聞こえない。
暗闇が僕を包み込む。
闇。
夢をみた。
涙の行方。
星の声が僕の名を呼ぶ。
ああ、そうだ。
星は僕だった。
来たりし輝きの時。
僕は空をかける。
そして誰かの指先を下る、欠片へと。